2023/11/06 23:10
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開会宣言
大学卒業後に主宰していた社会人劇団にて劇作家を担当していましたが、書く戯曲書く戯曲で毎回、舞台上に何かしらの食べ物を出してしまいました。
チョコレートや菓子盆のようなものから、しゃけとば、ハンバーガー、冷凍していたご飯のおにぎりまで。
いろいろなものを舞台上で俳優に食べさせてきました。
舞台監督さんや小道具さんには大きな負担を強いていたことでしょう。
しかしこれは、単なる手癖でももちろんいじわるでもありません。
ちゃんとした理由があるんです。すまないとは思ってますごめんなさい。
「机」だけでは、そこに人は長居しません。
しかし机の上に「食べ物」があれば、そこに人がいる、同席する、会話をする理由になるんです。
食べ物、食べるという行為は、人と人をつなぐ道具になるわけです。
もっと話を広げれば、食べることは食物連鎖に組み込まれる儀式でもあり、地球ともつながる、と言ってもいいでしょう。
一方、『飲む』行為には、むしろ「ほぐす」「ほどける」イメージが強いです。
あたたかいコーヒーが緊張をほぐす。
演劇の打ち上げでは、ともにお酒など飲むことで、本番期間中の不満がほぐれていきます。
「なんで俳優は台本通りにセリフを読まないんだ」「劇作家の台本の完成が遅かっただろ」「なんだとこのやろう」……うん、ほぐれましたね。
さらには、忘年会なんてのは、読んで字の如く、一年の総ほぐしですからね。
というわけで、11月12月は、今年のつながりを思い出し、わだかまりをほぐす、食べ物と飲み物の本をあつめました。
「たべるはつながる のむはほぐれる」フェア開幕です。
香川藤花