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【サイン本】笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった
¥1,870
著者:初谷むい 発行:ナナロク社 仕様:B6変形/上製/152ページ 初谷むいさんのサインが入っております。 ○ナナロク社 紹介文 ★かぐや姫の物語を下地に、生きることの喜びとつまずきを9話の連作短歌で綴った「物語歌集」 これは、月で育った女の子が地球で暮らした一年間のお話です。 生活の中の小さなことにも生まれる驚きと喜びとつまずき、 誰かが特別な「一人」になることのうれしさと苦しさ。 すべての感情がやさしく溶け合う魔法のような短歌211首を収録。 イラストは、「マムアンちゃん」でも知られるタイの漫画家、タムくんことウィスット・ポンニミット。 【収録歌より】 月うまれ月で育った女の子 笑うとすこし光ってみえた わたしはあなたの地球になりたい、ということわざがあるの。月には。 その花はどこにも咲いていないけどあなたは名前をつける好きになる 初谷むい(著) 1996年生まれ、北海道在住。2018年、大学生時代に書肆侃侃房より第一歌集 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(978-4-86385-308-9)を刊行し、発売後2週間で重版。 2022年に第二歌集『わたしの嫌いな桃源郷』(978-4-86385-519-9、書肆侃侃房)を刊行。 共著に『スペース短歌』(時事通信社)。短歌ユニット「イルカーン」のメンバー。
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【サイン本】文豪と犬と猫 偏愛で読み解く日本文学
¥1,760
著者:宮崎智之、山本莉会 発行:アプレミディ 仕様:四六判/並製/160ページ 宮崎智之さん、山本莉会さんのサインが入っております。 ○アプレミディ 紹介文 こんな読み方があったのか! 文豪と作品の、意外な姿が見えてくる。 犬派と猫派、気鋭の文筆家ふたりが往復書簡で語り合う ニャンともワンダフルな文学世界、ここに誕生。 犬好き文芸評論家・エッセイスト宮崎智之(『平熱のまま、この世界に熱狂したい』)と、猫好き日本文学マニアの文筆家・山本莉会による、文豪×犬・猫トークが炸裂! 犬も猫も日本文学ももっと大好きになるエッセイ風の往復書簡です。 宮崎智之(みやざきともゆき) 文芸評論家、エッセイスト。1982年、東京都出身。著書に『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』(ちくま文庫)、『モヤモヤの日々』(晶文社)など。共著に『つながる読書 10代に推したいこの一冊』(ちくまプリマー新書)、日本文学の文庫解説を多数手掛ける。『文學界』にて「新人小説月評」を担当(2024年1月〜12月)。犬が好き。 山本 莉会(やまもとりえ) 文筆家。1986年、大阪府出身。大学では日本文学を専攻。広告代理店を経て編集プロダクションに入社。Après-midi 公式noteで「東京文学散歩」連載、ほか多数エッセイを執筆。猫が好き。
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【サイン本】アイムホーム
¥2,200
著者:向坂くじら 発行:百万年書房 仕様:四六判/並製/200ページ ○百万年書房 紹介文 家、部屋、身体、生活ーー詩人・向坂くじら、最新作品集。 向坂 くじら (サキサカ クジラ) (著) 詩人。2022年埼玉県桶川市に「国語教室ことぱ舎」を設立し、小学生から高校生までを対象とした国語の指導を行う。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」でアーティストとしても活動。著書に詩集『とても小さな理解のための』(百万年書房)小説『いなくなくならなくならないで』(河出書房新社)エッセイ集『ことぱの観察』(NHK出版)『犬ではないと言われた犬』(百万年書房)、共著に『群れから逸れて生きるための自学自習法』(明石書店)など。1994年名古屋生まれ。慶應義塾大学文学部卒。
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【サイン本】あなたに犬がそばにいた夏
¥1,870
著者:岡野大嗣、佐内正史 発行:ナナロク社 仕様:B6変型/コデックス装/156ページ 岡野大嗣さん、佐内正史さんのサインが入っております。 ○ナナロク社 紹介文 景色が先に浮かぶとき、たぶんそれは本当の記憶̶̶。 2023年と24年の夏の大阪、2年をかけてつくった短歌102首と写真42枚を収録。造本は180度本が開くコデックス装で写真と短歌が美しく展開されます。 【著者より】 《岡野大嗣コメント》 東京から黄色い車でやってきた佐内さんと歩いた夏。 短歌が写真に、写真が短歌になる瞬間をお楽しみください! 《佐内正史コメント》 写真の時差の中にいた2年間! 「そば犬」をよろしくお願いします! 【収録歌より5首】 人がきて信用金庫の自動ドアひらいて夏がひらめいていく きらきらと風を車に呼び込んで午前みたいに午後をはじめる かつてあった出版社の美しい名に会話が混線して花が咲く 声がして水遊びだとわかる声 二時から二時の声がしている 郷愁は遠いところをやってくる未来にちょっと寄り道をして 【プロフィール】 岡野大嗣(おかの・だいじ) 歌人。2014年、第1歌集『サイレンと犀』を刊行。2018年に木下龍也との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、2019年に谷川俊太郎と木下龍也との共著『今日は誰にも愛されたかった』、第2歌集『たやすみなさい』、2021年に第3歌集『音楽』、2023年に第4歌集『うれしい近況』、2024年に短歌と散文集『うたたねの地図 百年の夏休み』、作品集『時の辞典 365日の短歌』を刊行。 佐内正史(さない・まさふみ) 写真家。1997年、写真集『生きている』でデビュー。2002年『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年に独自レーベル「対照」を立ち上げる。近著は『写真の体毛』『静岡詩』『写真がいってかえってきた』。曽我部恵一とのユニット “擬態屋” では、詩と朗読を担当。境界線はない。近年の展覧会に「展対照〈第二部〉」Vacant(東京、2025年)、「写真がいってかえってきた」book obscura(東京、2024年)、「静岡詩」タカ・イシイギャラリー(東京、2023年)、「静岡詩」静岡市美術館(静岡、2023年)、など。
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【サイン本】ひらめちゃん
¥1,980
著者:ひらいめぐみ 発行:百万年書房 仕様:四六判変形/並製/208ページ ○百万年書房 紹介文 真冬につめたい便座に座るときほど緊張する瞬間はない。注射を刺されるときのように身を縮ませ、くるぞくるぞと思いながら慎重にしゃがむ。おしりに張り巡らされた神経たちが、警戒のアラームを全身へ伝達。警戒態勢。しかし、どのくらい冷たいかは、座ってみないとわからない。いよいよおしりの半円の表面が便座にくっつく。 あ~~~~!(本文より) 暮らしレーベル第8弾。 ひらい めぐみ (ヒライ メグミ) (著) 1992年生まれ、茨城県阿見町出身。7歳の頃からたまご(の上についている賞味期限の)シールを集めている。2023年12月に『転職ばっかりうまくなる』(百万年書房)を刊行。
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【サイン本】生きる力が湧いてくる
¥1,980
著者:野口理恵 発行:百万年書房 仕様:四六判変形/並製/224ページ ○百万年書房 紹介文 版元ドットコム「版元日誌」(https://www.hanmoto.com/nisshi1118)で大反響を巻き起こした、『USO』誌編集長にしてrn press社主・野口理恵の初著作。 「私は母と兄を自死で亡くしている。父も十代で他界し、祖父母はもういない。一度結婚をして息子がいるが親権は離婚した元夫がもっている。私はおそらく多くの人がもつ家族観をもっていない。おそらくこれからももつことはできない。」「顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりを(私は)したい」(本文より) 暮らしレーベル第7弾。 野口 理恵 (ノグチ リエ) (著) 一九八一年、埼玉県熊谷市生まれ。文芸誌「USO」編集長。rn pressの編集者として書籍を制作する傍らで、文筆活動を行う。健康体。
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【サイン本】水道水の味を説明する
¥1,650
著者:鈴木ジェロニモ 発行:ナナロク社 仕様:B6変型/352ページ ○ナナロク社 紹介文 YouTube動画「説明」で注目を浴びるお笑い芸人 鈴木ジェロニモ(人力舎所属)初めての著書。 『水道水の味を説明する』 ★ 帯 谷川俊太郎 ★ 挿込み栞・解説 穂村弘 “水道水の味”や“1円玉の重さ”など、一見無機的なものを、自身の独特の視点をかたどった言葉で表現したYouTube動画「説明」が各所から注目を浴びている。歌人としても活躍し、『BRUTUS』での又吉直樹との対談、文藝春秋オンラインでの穂村弘との対談など、いま次世代の表現者として大きな注目を集めているお笑い芸人・鈴木ジェロニモの初めての本。 【穂村弘氏 解説より】 或る日、インターネット上で芸人である鈴木ジェロニモさんのパフォーマンスを見た。衝撃だった。笑うというよりも、息を呑んでしまった。これはいったい、なんなんだろう。本書はその異様なパフォーマンスの書籍化である。 【著者プロフィール】 鈴木ジェロニモ 1994年生まれ。栃木県出身。お笑い芸人。歌人。プロダクション人力舎所属。 R-1グランプリ2023準決勝進出。TBS『ラヴィット!』「第2回耳心地いい-1GP」準優勝。 第4回・第5回笹井宏之賞最終選考。第65回短歌研究新人賞最終選考。第1回粘菌歌会賞受賞。
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蒲田めぐり【初版ステッカー付き】
¥500
イラスト:タカトモハンコ 街歩き案内人:井口エリ 発行:タカトモハンコ 仕様:A5判/20ページ ※初版分にはオリジナルステッカーがつきます。 イラストレーター・タカトモハンコとライター・井口エリの街歩き本第1弾。 酒、スイーツ、ディープスポットをわいわい巡ります。 「ひとは旅の話を聞くよりも、旅の話をする側の方が好きなんだと思う」 だから、ちょっと聞いて、楽しんで! レッツ⭐︎蒲田めぐり!
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【サイン本】くびすじの欠片
¥1,320
SOLD OUT
著者:野口あや子 発行:短歌研究社 仕様:新書判/148ページ ○短歌研究社 紹介文 新文庫シリーズ! 短歌研究新人賞受賞者の名作第一歌集を新装幀で。 「歌の道に進むのならば、野口あや子は避けて通れない」 (小佐野彈・解説より) 待望の文庫化。 時代が短歌に追いついた。 【歌集より】 互いしか知らぬジョークで笑い合う二人に部屋を貸してください くびすじをすきといわれたその日からくびすじはそらしかたをおぼえる セロファンの鞄にピストルだけ入れて美しき夜の旅に出ましょう 窓際にあかいタチアオイ見えていてそこしか触れないなんてよわむし うるわしく人を憎んだ罰として痒みともなう湿疹が生(あ)る 「 読み進めるほど、読者もまた孤独になってゆく。 『ああ、わたしと同じだ』とか『俺も同じだった』といったたぐいの安易な共感を、 この歌集は拒むのだ。」 ――小佐野彈 装幀=鈴木成一デザイン室 雪舟えま『たんぽるぽる』、平井弘作品集に続く、名作歌集の復刻シリーズ第4弾。 第49回短歌研究新人賞を17歳で受賞。受賞作品「カシスドロップ」所収の第1歌集。 15歳から20歳までの作品311首を収録。 野口あや子 (ノグチアヤコ) (著/文) 1987年、岐阜市生まれ。本歌集で第54回現代歌人協会賞を受賞。 ほか歌集に『夏にふれる』『かなしき玩具譚』(短歌研究社)、『眠れる海』(書肆侃侃房)。 詩人・三角みづ紀との共著に『気管支たちとはじめての手紙』(マイナビブックス)、 歌集『ホスト万葉集』(短歌研究社)編者。
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【サイン本】夜を着こなせたなら
¥2,200
著者:山階基 発行:短歌研究社 仕様:四六判変型/上製/152ページ ○短歌研究社 紹介文 さりげない生活の風景、関係性の機微—— 新時代の空気感をあざやかに描き、幾度となく新人賞で注目を集めながら刊行された第一歌集『風にあたる』(2019)は〈短歌ブーム〉前夜の多くの読者の心をつかんだ。 生きて暮らすことの手ざわりと明暗をいっそう深く、ときに軽やかに刻む第二歌集。 384首を収録。 【歌集より】 いちどきりピアスは耳を突き抜ける別の星から呼ばれるように もう取っておいても仕方ないけれど総入れ替えの春の台割 頰に雨あたりはじめる風のなか生きているのに慣れるのはいつ 尾を垂らし虎はこころにあらわれるあれから痩せも太りもせずに くるぶしを波にまかせている夢の浜はあなたと来たことがない 【多方面のクリエイターから絶賛のコメント】 大切な殺気がここにあり、美しく尖ったものに 出会うことはそうそうないことを知ることとなる。――空気公団・山崎ゆかり 目を細め遊ばせて日常をみる眼差しに、 短歌の「歌」が少しわかった気になってます。――キセル・辻村豪文 現代のこころと暮らしを千年先まで伝承する歌集です。 山階さんの才気にむせました。今日は温かくして寝こみます。――古賀及子(作家・ライター) イメージから空間に飛ぶジャンプ力が半端じゃない。言葉が自信を湛えていて、誰もいないスタジアムにパンチラインを置いてくるJAY-Zみたいだと思った。俺もかましていくしかない。――没 AkA NGS ラッパー・プロデューサー/Dos Monos 装幀=名久井直子 @shiromame 装画=高山燦基 箔押し加工=有限会社コスモテック https://note.com/cosmotech/n/n5220b39b1c5d 【著者プロフィール】 山階 基(やましな・もとい) 1991年広島生まれ。 早稲田短歌会、未来短歌会「陸から海へ」出身。 2016年、第59回短歌研究新人賞次席。 2017年、未来賞(2016年度)受賞。 2018年、第64回角川短歌賞次席、第6回現代短歌社賞次席。 2019年、第一歌集『風にあたる』(短歌研究社)上梓。 2019年より東京・西日暮里「屋上」と共同で短歌に親しむイベント「屋上と短歌」を開催。 麻川針(あさかわ・しん)名義で組版・デザインを手がける。
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【サイン本】頭のうえを何かが Ones Passed Over Head
¥2,530
SOLD OUT
著者:岡﨑乾二郎 発行:ナナロク社 仕様:A5横/並製/144ページ ○ナナロク社 紹介文 「ストローク(脳梗塞)は僕にとって恩寵でした。そして深い教えでした。」 『抽象の力』(第69回芸術選奨文部科学大臣賞)の岡﨑乾二郎さんは、2021年10月に脳梗塞で倒れました。 倒れてから1ヵ月後に麻痺した右手で描いた40作以上の絵と「リハビリ記」(2万7千字)が収録されています。 本書は、カラー部分だけでも約100頁ある画集であり、病をも創造の糧とする示唆に溢れた手記でもあります。 【本書より】 2021年10月30日土曜日の23時でした。知り合いにPCでメッセージを送りはじめたときに指がもつれはじめ、腕から力が抜け、右手も右足も瞬く間に動かなくなりました。椅子からずり落ちるように、なんとか床に横たわりました。脳梗塞だと思いました。(リハビリ記 冒頭) 絵を再び描くなんてことはありえないと思い込んでいた一人の脳梗塞片麻痺患者にとって、目の前で出来上がっていく絵は、自分で描いたものであるにもかかわらず、人ごとのように驚きをもって見えたものである。だからスマホで家族やスタッフにそれを送った。ネコが自分が獲ったエモノ、見つけた事物を家人の手元に持っていって自慢するようなもの である。(あとがきより抜粋) 著者プロフィール 岡﨑乾二郎(著) 1955年東京生まれ。造形作家。批評家。セゾン現代美術館、豊田市美術館で大規模な個展を開催するとともに、美術批評を中心として執筆を続ける。主著に『ルネサンス 経験の条件』(文春学藝ライブラリー)、『抽象の力 近代芸術の解析』(亜紀書房/第69回芸術選奨文部科学大臣賞)、『感覚のエデン』(亜紀書房/第76回毎日出版文化賞〈文学・芸術部門〉)、『絵画の素 TOPICA PICTUS』(岩波書店)など。
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【サイン入りポストカード付き】ぞうのマメパオ
¥1,760
著者:藤岡拓太郎 発行:ナナロク社 仕様:A5版/ハードカバー/196ページ ※藤岡拓太郎さんのサインが入ったポストカードがつきます。 ○ナナロク社 紹介文 【『たぷの里』の藤岡拓太郎、2作目の絵本。】 小さな女の子ジュンちゃんと、小さな象 のマメパオが、走って転んで、また走る。 子どもも大人も読めば踊りたくなる、 シュールでキュートな196 ページ。 <あらすじ> ある冬の日、たまごのおつかいを頼まれたジュンちゃんは、たまご屋さんに向かう途中で、迷い子らしき小さな象に出会います。 ダッ!小さな象は逃げてゆく。「まって!」 果たしてジュンちゃんはこの象と仲よくなって、お母さんとお父さんを見つけてあげることができるのでしょうか? <作者より> 「かわいすぎて笑ってしまう」ようなものが描いてみたくなって、この絵本を作りました。子どもが持つ愛らしい動きや言葉を描くことを軸に、シンプルでかわいい、そして変な、おもしろい絵本が描けたと思います。漫画っぽい要素もある絵本なので、自分でひらがなが読めるようになった子どもたちにとっては、この本が新しい世界の入口になってくれたらとても嬉しいです。いつものように手作り読者カードも入っています。子どもも大人も、ぜひ感想を聞かせてください。 藤岡拓太郎(ふじおか・たくたろう) 1989年5月31日、大阪生まれ、大阪在住。 2014年からTwitterとInstagramでギャグ漫画の発表を始める。著書に『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』、『大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集』、絵本『たぷの里』(いずれもナナロク社刊)がある。かわいいと思うものは、トムとジェリー、ダンボ、パンダコパンダ。
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【サイン本】4
¥1,870
著者:青松輝 発行:ナナロク社 仕様:B6変型/上製/202頁 ※青松輝さんのサイン入りです。 ○ナナロク社 紹介文 短歌ユニット「第三滑走路」のメンバーとして、「ベテランち」「雷獣」名義でのYouTuberとしてなど、多彩な活動を行う、歌人・青松輝。本書では、2018年の活動初期から現在までの秀歌394首を収録。 【収録歌より】 いたる所で同じ映画をやっているその東京でもういちど会う 数字しかわからなくなった恋人に好きだよと囁いたなら 4 存在を知っているけど関わりはないものが好き 雪かきだとか きみが生まれた街の話をしてほしい お願い 光の私淑のために 花柄のワンピースを着ていま僕は菜の花畑のあかるい過去で おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃって生きてたらはちゃめちゃに光ってる夏の海 エレベーターのなかで飛んだら落ちそうでこわいね僕に幻滅してね 生きて死ぬまでになんども水はからだを巡り、A Flower Named You. 【著者プロフィール】 青松 輝(あおまつ・あきら) 1998年生まれ。東京大学Q短歌会に2018年から2022年まで所属。「ベテランち」「雷獣」の名義でYouTubeでも活動。
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【サイン本】ウォーターリリー
¥2,420
著者:川野里子 発行:短歌研究社 仕様:四六判/ソフトカバー/196ページ ○短歌研究社 紹介文 ここに生まれて ここがどこだか まだわからない 耳を澄ますと 遠く聞こえてくる声 わたしはひとつの声であり、また多声である 過去を、未来を、今を、短歌は不安な世界をどう聞き取るのか。『歓待』から四年、あらたな方法を携え挑戦する一冊。 【歌集より】 あの川に兄が浮かんでこの沼に父が浮かんで 睡蓮咲いた ウォーターリリーこんなしづかな戦場がここにウォーターリリーの姿に咲いて 生きるとはこのやうにリボンつけることリボンのうれしさ焼け残る服 わたくしは牝鹿に還り舐めにゆくウラニウムなほも鎮まらぬ火を 睡蓮の気持ちは人類誕生以前から変はらないまま 会へない人よ
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【サイン本】アスパラと潮騒
¥2,200
著者:塚田千束 発行:短歌研究社 仕様:四六判ソフトカバー/144ページ ○短歌研究社 紹介文 クロワッサンばさばさたべて白衣からうろこを落とすよう立ち上がる もがく日々のうた。 医師として、母として、娘として、妻として。 2021年第64回短歌研究新人賞受賞作「窓も天命」を含む第一歌集。 【歌集より】 我のこと何ひとつ知らぬひとと居てつむじきりりと立つ診察室 あらっても洗っても砂がこぼれだす子を産む前の我を見失う 誰ひとり死なない昼もあるようなアスパラを湯に放てば潮騒 きらめかず傷つきやすき肌をもち鱗に生んであげたらよかった 先生と呼ばれるたびに錆びついた胸に一枚白衣を羽織る 【著者について】 塚田千束(ツカダ・チヅカ) 1987年 北海道に生まれる 2016年 短歌結社「まひる野」入会 2019年 第64回まひる野賞受賞 2021年 第64回短歌研究新人賞受賞 まひる野会、ヘペレの会、ランデヴー 所属 挿画=中島梨絵 装丁=加藤愛子(オフィスキントン)
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【サイン本】polylyricism(ポリリリシズム)
¥1,870
著者:中島裕介 発行:短歌研究社 仕様:四六変型判(11x19cm)上製/120ページ ○短歌研究社 紹介文 おだやかな暴挙を見守ってくれている人に感謝を。 いまよりすこし良い世界を夢に抱いている人に、寄り添えますように。 「『小さなもの』にその輝きの選択権を明け渡すことで、言葉が確かに点滅しながら。」 ──井上法子(栞より) 「世界がアホらしいとき、抒情で立ち向かってはいけない。」 「アホらしさのままに。しかし悼ませてもほしいときに」 ── 伊舎堂仁(栞より) 【歌集より】 老いてゆくわが身裡にも性欲は水銀のごとく深くしづもる 手を挙げてもタクシーは通りすぎてゆくぼくにこどもはいなか った った ポエジーに正しさはあるというのなら私は正しく間違えている アクセルが(バーニラバニラバーニラきゅうじんバーニラ)戻らなかった nation(国民)とnation(国家)との違いをおもうとき男児が長い枝見せてくる 【著者プロフィール】 中島裕介(なかしま・ゆうすけ) 1978年 兵庫県小野市生まれ 2008年 第一歌集『Starving Stargazer』(ながらみ書房) 2012年 『もしニーチェが短歌を詠んだら』((角川学芸出版) 2013年 第二歌集『oval/untitleds』(角川学芸出版) 2022年 第三歌集『memorabilia/drift』(書肆侃侃房)、 第四歌集『polylyricism』(短歌研究社) 2022年現在、団体職員。東京大学大学院教育学研究科博士課程在籍 装丁=奥定泰之(オクサダデザイン)
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【サイン本】満ちる腕
¥2,090
著者:伊藤紺 発行:短歌研究社 仕様:B6変型判/96ページ ○短歌研究社 紹介文 2020年に発売された著者2作目となる私家版歌集。 完売が続き入手困難となっていた本作が、 前作『肌に流れる透明な気持ち』とともに短歌研究社より 新装版同時発売!! 短歌45首、詩・散文8篇を収録。 ブックデザイン=脇田あすか 【著者プロフィール】 伊藤紺(いとう・こん) 歌人。2019 年『肌に流れる透明な気持ち』、2020 年『満ちる腕』を私家版で刊行する。2022 年両作を短歌研究社より同時刊行。その他の作品にミニ歌集『hologram』(CPCenter)、Kaho Iwaya(opnner)との共作『すごく近い』がある。
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【サイン本】肌に流れる透明な気持ち
¥1,870
著者:伊藤紺 発行:短歌研究社 仕様:B6変型判/80ページ ○短歌研究社 紹介文 増刷のたびに売り切れる噂の私家版歌集が、発売から約3年の時を経て 次作『満ちる腕』とともに短歌研究社より新装版が同時発売! 「わたし」を巡る60首。歌人・伊藤紺、最初の短歌集。 【歌集より】 ひさしぶりに会うたびきみは生きていて新鮮さに泣きそうになる 楽しいだけとかってたぶんもうなくて楽しいたびにすこしせつない フラれた日よくわからなくて無印で箱とか買って帰って泣いた 前髪にかけてきた気が遠くなるほどの時間の一部にあなた ブックデザイン=脇田あすか 【著者プロフィール】 伊藤紺(いとう・こん) 歌人。2019 年『肌に流れる透明な気持ち』、2020 年『満ちる腕』を私家版で刊行する。2022 年両作を短歌研究社より同時刊行。その他の作品にミニ歌集『hologram』(CPCenter)、Kaho Iwaya(opnner)との共作『すごく近い』がある。
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【サイン本】緑と楯 ロングロングデイズ
¥1,000
SOLD OUT
著者:雪舟えま 発行:短歌研究社 仕様:新書判/192ページ ○短歌研究社 紹介文 短歌新文庫シリーズに忽然とBL歌集出現! 学生服から白髪を超えて(ロングロングデイズ)、 金太郎飴のごとく、どこを切っても愛の日々! 表題作369首に加え、 歌集『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』269首を併録した2部構成。 「解説」に代えて、作品世界を表現した漫画家・紀伊カンナ氏による描き下ろしイラストを収録。 『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』より 鳥肌がかけぬけるだけほんとうのありがとうには相手がいない フライ追うように走って しあわせだ、しあわせだって退路を断って 彼らには素敵な宇宙をあげなくちゃ私自分を大事にしなきゃ 『緑と楯 ロングロングデイズ』より 険悪な家の子どもが恋をするただその薔薇のようなる事実 別れてたものが一つになるときに人は嬉しい鴨川トリン ポケットに銘菓が一個それはつまり答えはYES宇宙がYES ここは寒い。だから安心して燃えよう。友よ返事は唇にくれ 定食が二つ載りきらない卓で決めているごく近未来のこと 隙あらば人にやるため蜂蜜をつね持ち歩く老爺となれり
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【サイン本】振りまはした花のやうに(併録『顔をあげる』『前線』)
¥1,500
著者:平井弘 発行:短歌研究社 仕様:新書判/256ページ ○短歌研究社 紹介文 第三歌集『振りまはした花のやうに』。 その三十年前の第二歌集『前線』、 さらに十五年前の第一歌集『顔をあげる』。 ──「レジェンド」ではない。 いまがまさに、読まれる時。 第一歌集 『顔をあげる』(1961年)、第二歌集『前線』(1976年)を併録。 代表歌「男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらんぼくが殺してあげる」(『前線』)、 「外套の腕絡ませるようにしてなじりくる腹立てなくっていいの」。 短歌に口語を取り入れる独特の文体は、俵万智氏など現代を代表する歌人たちへも深く影響を及ぼしている。 【収録作品より】 はづかしいから振りまはした花のやうに言ひにくいことなんだけど ゆふ燕の影かはほりとすりかはるひりひりとして時のうすかは あんなことこんなことあつたでせうさういつもの八時だつたさ 著者プロフィール 平井弘(ひらい・ひろし) 1936 年(昭和11年)岐阜市に生まれる。 同人誌「斧」創刊に参加。 初の歌集 『顔をあげる』(1961年刊)は現代の口語短歌のさきがけといわれる。 第二歌集『前線』(1976 年刊)、第三歌集『振りまはした花のやう に』(2006年刊)。 2021年(令和3年)には、第四歌集『遣らず』を刊行した。
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【サイン本】了解
¥1,870
著者:平出奔 発行:短歌研究社 仕様:四六判変型182㎜×131㎜/ソフトカバー/144ページ ○短歌研究社 紹介文 だってですよ。 僕に見えるこの僕みたいな人生をあなたなら続けられたんですか 2020年短歌研究新人賞受賞作「Victim」を含む第一歌集。 【歌集より】 「ひととおり、聞いた感じぃ その人と縁を切らないのはもはや努力不足、ってことになるね……」 信じるよ ウォーターサーバーの水のボタン押したらちょうどよく出てくる水 曲線は未来へ伸びて、ねえ、アレクサ、何人の犠牲で済むか計算できる? 川の動画を見てる 動画が終わったら止まって、また流れていく川 それでいい。嘘には良いのもあるんだし、遠かったでしょう、ここまで 【著者について】 平出奔(ヒライデ・ホン) 1996年3月 福岡県大牟田市生まれ。 2018年6月 「塔」短歌会入会。 2020年7月 「Victim」により第63回短歌研究新人賞受賞。 現在、日本大学芸術学部文芸学科在学中。 「塔」ほか「えいしょ」同人、「半夏生の会」、「のど笛」同人。