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戯曲 かそう、きみをおくる
¥1,000
著者:香川藤花 仕様:A5判/66ページ ○紹介文 現代より少しだけ後の時代。 あるウィルスによる世界的なパンデミックが発生した。 そのウィルスはヒトの骨を蝕む。遺骨にすら感染し、媒介しうる。 そのため全ての遺体は、薬剤によって完全に溶かして処理することになった。 役割を終えた斎場では、その代わりに、民間企業による『VR火葬』が行われるようになった。 火葬と収骨を希望する遺族のために、故人の生前の写真から骨格データを生成し、VR、つまり仮想現実において火葬を行うものだ。 舞台となるカナモリ仮想葬祭は、そんなVR火葬を行う業者のひとつである。 ある市の使われなくなった斎場を借り受けて営業している。 ある日、カナモリ仮想葬祭に、本物の遺体が運び込まれる。 「斎場としての設備が残っているのなら、実際に火葬してほしい」 人と人との別れを問う、厳しくも優しい会話劇。
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愛愛愛愛の超常待機
¥1,000
著者:香川藤花 仕様:文庫判/134ページ ○紹介文 ※本書は、ネコゼ商店の店員・香川藤花が書いた個人出版(同人)小説です。 ⚪︎あらすじ 失恋の悔しさをきっかけに不老不死になった女子高校生、雨内めぐみ。 無限の時間、無限の愛で誰かを愛したいと考えたが、彼女を愛しきることも、彼女に愛されきることも、誰にもできなかった。 めぐみは、本当の愛を求めて50億年をいざよう。 太陽はふくらんで地球を灼いて、白色矮星になった。 彼女が待ち受ける、運命の相手とは…… ポップで絶望的な終末を駆け抜ける超人類級SFラブストーリー 初回特典おまけレター 『ある探査機が回収した、太陽方面に向かって漂うボトルに封じられていた手紙』付き
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辺境恋愛詩
¥3,080
著者:雪舟えま 発行:日本印刷株式会社 仕様:四六判/上製/368ページ ○日本印刷株式会社 紹介文 家と対話ができる「家読み」シガと逃亡中のクローン人間ナガノ。 愛し合うふたりは家読みの仕事をしながら幸せな旅を続けていたが、 ひとつの事件がきっかけで遥かなる地への逃避行がはじまる。 とある惑星の大陸を駆け抜けるふたりが行き着いた先で見たものとは‥‥‥ 歌人でもある小説家・雪舟えまが書き継ぐSF恋愛小説。 『凍土二人行黒スープ付き[増補改訂版]』(東京創元社)から連なるふたりの旅の物語を、ぜひお楽しみください。
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LLマンガ つたえたい きもち
¥1,650
著者:津島 つしま 監修:吉村 和真・藤澤 和子(LLマンガ研究会) 発行:樹村房 仕様:A5判/109ページ ○樹村房 紹介文 従来のマンガ表現では読書を楽しめない人に向けて,読みやすくわかりやすくする工夫を凝らした「LLマンガ」のオリジナル作品第一弾。 軽度の知的障害があるハルカは,ふとしたきっかけで同じ作業所で働く青年ユウトに恋心を抱く。その気持ちをユウトに伝えたいと奮闘するも,発達障害がある本人にはうまく伝わらず……。 ※LLマンガとは LLとはスウェーデン語のLättläst(レットレースト)の略語で,「やさしく読みやすい」という意味です。 読むことや理解することが苦手な人に向けて,わかりやすくつくられた本をLLブックといい,写真や絵,ピクトグラム(絵文字),読みやすい文章などが使われています。そのマンガ版が「LLマンガ」です。
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【サイン本】笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった
¥1,870
著者:初谷むい 発行:ナナロク社 仕様:B6変形/上製/152ページ 初谷むいさんのサインが入っております。 ○ナナロク社 紹介文 ★かぐや姫の物語を下地に、生きることの喜びとつまずきを9話の連作短歌で綴った「物語歌集」 これは、月で育った女の子が地球で暮らした一年間のお話です。 生活の中の小さなことにも生まれる驚きと喜びとつまずき、 誰かが特別な「一人」になることのうれしさと苦しさ。 すべての感情がやさしく溶け合う魔法のような短歌211首を収録。 イラストは、「マムアンちゃん」でも知られるタイの漫画家、タムくんことウィスット・ポンニミット。 【収録歌より】 月うまれ月で育った女の子 笑うとすこし光ってみえた わたしはあなたの地球になりたい、ということわざがあるの。月には。 その花はどこにも咲いていないけどあなたは名前をつける好きになる 初谷むい(著) 1996年生まれ、北海道在住。2018年、大学生時代に書肆侃侃房より第一歌集 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(978-4-86385-308-9)を刊行し、発売後2週間で重版。 2022年に第二歌集『わたしの嫌いな桃源郷』(978-4-86385-519-9、書肆侃侃房)を刊行。 共著に『スペース短歌』(時事通信社)。短歌ユニット「イルカーン」のメンバー。
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宇宙の果てには売店がある 生活感のあるSF掌編集
¥1,980
SOLD OUT
著者:せきしろ 発行:シカク出版 仕様:B7判/上製/256ページ ○シカク出版 紹介文 《その星の空は保温しすぎたご飯のような色をしていた。 》 《アンドロイドとの飲み会。アンドロイド達が僕にはわからない「アンドロイドあるある」で盛り上がっている。 》 《月の裏は見たことはあるが、新幹線の車窓から見える大きな看板の裏はまだ見たことがない。 》 《年老いた親のためのタイムマシンはボタンが大きくて操作が簡単だ。 》 自由律俳句と妄想文学の名手、せきしろの新境地! 短編小説より短く詩歌よりも長い、「ショートショートショート」とも呼べる作品群によって切り取られた、もうひとつの世界の生活と郷愁。 数行で完結する超掌編の連作約180編と、数ページの掌編11編を収録した、せきしろ初のSF小説集。 「せきしろさんが宇宙の石板みたいに読者へよこす掌編は、まったくもって僕がときめいたSFそのものであり、進化形であり結晶体であった。郷愁とセンスオブワンダーと、そして卓抜な笑いを備えていた。 SFはもうこれでいい。SFのSはせきしろのSであった。」 ――上田誠(ヨーロッパ企画)解説より せきしろ (セキシロ) (著) 1970年、北海道生まれ。作家、自由律俳句俳人。主な著書に『去年ルノアールで』『バスは北を進む』『放哉の本を読まずに孤独』など。近著に自由律俳句集『そんな言葉があることを忘れていた』。また又吉直樹との共著に『カキフライが無いなら来なかった』『蕎麦湯が来ない』などがある。
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しじんのゆうびんやさん
¥1,760
作:斉藤 倫 画:牡丹 靖佳 発行:偕成社 仕様:20cm×14cm/130ページ ○偕成社 紹介文 ちいさな街のちいさな郵便局ではたらくふたり、ガイトーとトリノス。 ある日、ガイトーは、一度も手紙をもらったことがないという 灯台守のじいさんに、「手紙」を書いてみることにした。 「みょうなてがみもあったもんだ」 配達したトリノスがつぶやくと、灯台守はこういった。 「あんた、しらないのか。これは、詩、って、もんだよ」 詩って、なんだろう? その輪郭をやわらかに描き出す、詩人が書く「しじん」の物語。
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通言総籬・仕懸文庫
¥880
訳:いとうせいこう 発行:河出書房新社 仕様:文庫判/184ページ ○河出書房新社 紹介文 江戸のマルチクリエイター・山東京伝による、吉原・浅草芸者の風俗を描いた黄表紙と洒落本の傑作、かつ当時発禁処分となった2篇を画期的現代語訳で。「仕懸文庫」は本邦初作家訳し下ろし。 いとう せいこう (イトウ セイコウ) 1961年生まれ。出版社の編集者を経て、音楽や舞台、テレビなどでも活躍。88年『ノーライフキング』でデビュー。99年『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞、13年『想像ラジオ』で野間文芸新人賞受賞。
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台所のメアリー・ポピンズ
¥1,760
作:P.L.トラヴァース 絵:メアリー・シェパード おはなし訳:小宮由 お料理訳:アンダーソン夏代 発行:アノニマ・スタジオ 仕様:A5判変形/112ページ ○アノニマ・スタジオ 紹介文 読んで、作って、楽しめるメアリー・ポピンズの世界 1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンの方はもちろん、これから知る人にもおすすめです。 「メアリー・ポピンズ」という名前を、聞いたことはあるけれど、お話は読んだことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。児童文学の定番であり、多くの読者が世界中にいるシリーズの主人公です。この本には、ファンの方であればより楽しめ、はじめて出会う人には「入門」になるようなお話の世界が1週間分に凝縮されています。そして一番の特徴は、メアリー・ポピンズのお料理ノート。子どもだけで出来る簡単なメニューから、大人もはじめて挑戦するようなイギリスの伝統料理、読むだけでもいろんな想像が膨らむレシピをお楽しみください。
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少年とリング屋
¥1,650
著者 : TAJIRI 発行:イースト・プレス 仕様:四六判/並製本/240ページ ○イースト・プレス 紹介文 プロレス、夢、「何者」かになる──文豪TAJIRI、始動。 プロレスラーにあこがれる少年が、リングが積みこまれたトラックに潜り込むことから始まる、リング屋さんとの心の交流を描いた表題作『少年とリング屋』をはじめ、プロレスを通して人々の夢と「何者か」になろうとするおかしみ、人生の悲哀を描く、短編連作。 【目次】 少年とリング屋 醜い顔 かっこいい女 「全然満足していません」 俺は何者 夢の結末 エピローグ TAJIRI 1970年9月29日生まれ。熊本県玉名市出身。94年9月19日、IWAジャパンでデビュー。 その後、メキシコ・EMLL、アメリカ・ECWなどで活躍後、WWEに入団。“日本人メジャーリーガー"として活躍した。帰国後はハッスルに所属、新日本プロレスに参戦、さらにSMASH、WNCを率いて独自の世界を築き、プロデュース、若手育成にも高い評価を得る。14年にWRESTLE-1に移籍。17年にWWEに復帰するがヒザのケガで退団。同年帰国後、全日本プロレスに参戦、佐藤光留、ウルティモ・ドラゴンを破り世界ジュニアヘビー級王座を2度戴冠。18年に「Jr. TAG BATTLE OF GLORY」で岩本煌史とのタッグ“ひと夏のかげろう"で優勝、秋山準を破りGAORA TV チャンピオンシップ王座戴冠などヘビーとジュニアヘビーを超越して活躍。21年1月2日後楽園ホール大会で全日本入団を発表。同年2月、ジェイク・リー率いる新ユニット「TOTAL ECLIPSE」に加入。172cm、82kg。 著書に『プロレスラーは観客に何をみせているのか』『プロレス深夜特急 プロレスラーは世界をめぐる旅芸人』『戦争とプロレス プロレス深夜特急「それぞれの闘いの場所で」・篇』など。
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まにぴゅれいと
¥800
著者:香川藤花 仕様:文庫判/168ページ ○紹介文 ※本書は、ネコゼ商店の店員・香川藤花が書いた個人出版(同人)小説です。 ⚪︎あらすじ 現代よりもいくらか後の世界。 体外式人体調律機『ハーモナイザー』の開発によって、人類は実質的に脳を拡張し、もとの手足と遜色のない機能を持つ義肢を手に入れた。 この技術は四肢の代替だけにとどまらず、人体に機械的な四肢を付加することまで可能にした。 人間嫌いでDIY好き、静かに生きたい高校・小山内嵐と、その教え子で恋人でもある小笠原ノアは、ハーモナイザーを用いたある陰謀に巻き込まれてゆく。 人体と道具の境界、自分と他人の境界、そして生と死の境界すらも問うSFサスペンス。
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漫画選集ザジvol.2
¥1,540
編集:点滅社編集部 発行:点滅社 仕様:A5判/280ページ ○点滅社 紹介文 マイナーな短編読み切り漫画を22作品収録。 オルタナティブを模索し迷走し続ける漫画選集シリーズ第二弾です。 【漫画執筆者と作品名】 亜蘭トーチカ 『Hype Boy』 ゐ忌レ 『魔王』 市村柚芽 『星の散歩』 いましろたかし 『撮影会』 大橋裕之 『音』 沖永和架奈 『浦島太郎深海記』 鬼霧繭乃 『フイヨラ』 もちだころ 『靴下を裏がえせ!』 おんちみどり 『ふりむき峠』 ゴム製のユウヤ 『ナカノタワーの事件』 杉作J太郎 『ブラジャー男』 terayama 『エメラルドは不定形の探偵』 トミムラコタ 『オオサンショウウオくん』 七野ワビせん 『さよなら…母さん』 花園照輝 『コルネット』 久宿純 『歌うカビクリームコロッケ星人』『うそつき』 日野健太郎 『トレイル』 HOSHI368 『天使は誰だ。』『サタニックブンブンヘッド』 松本剛 『13』 まんきつ 『恋のスナイパー』 【エッセイ執筆者と作品名】 屋良朝哉&ゴム製のユウヤ 『アメリカン・ニューシネマについてうだうだ喋る会』 切通理作 『バカボンの強迫観念』 倉島一樹 『いつか行きたいアイランド』 ゴム製のユウヤ 『垣根の見張り』 黒澤千春 『「またあした!」に、しみじみ。』 輝輔 『泣かないでほしかった』 【内容紹介】 ガロやアックスのような、自分の描きたい漫画を自由に描いて気軽に発表できる場所を目指してつくりました。 発表の場、発掘の場として、誰かが一歩踏み出すための踏み台のような存在になりたいです。 メジャー誌には掲載されないマイナー漫画、実験漫画、衝動漫画、インディーズ漫画、パンク漫画、わけがわからないけどなんだかすごい漫画、そういった作品に興味がある方におすすめです。
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さくらむすび弍
¥500
著者:川上眉山、永井荷風 編者:大阪工業大学知的財産学部水野ゼミ 発行:大阪工業大学知的財産学部水野研究室 仕様:A6文庫判/ 142P ○水野研究室 紹介文 著作権を学ぶ大学生が、桜をテーマに、川上眉山と永井荷風の埋もれた小説を復刊。 両作共、初文庫化!青空文庫未収録です。 【収録作品】 川上眉山「墨染櫻」(明治23年) 永井荷風「戀衣花笠森」(大正2年) 【永井荷風「戀衣花笠森」】 江戸の“会いに行けるアイドル”が、人気絶頂の最中に突然の失踪! 笠森稲荷門前の茶屋の娘、お仙。鈴木春信の美人画に描かれたため、江戸一番の美女と評判を取り、茶屋はお仙見たさの人で連日溢れかえる。 町娘から期せずして、大人気アイドルとなり、戸惑うお仙。 同じくこの人気ぶりに戸惑い、焦燥するのは、お仙の恋人・源之進。 人気絶頂の笠森お仙が突然姿を消した実在の事件を元に、永井荷風が描いた江戸情緒をお楽しみください。 【川上眉山「墨染櫻」】 本書収録作「墨染櫻」は、明治23年に発表された、川上眉山の出世作。 小町娘と医学生の青年が互いにひとめぼれ。結婚を誓いあう。 学問の妨げにならないよう、青年が身を立てるまでは会わないと約束を交わしたが…。 「世に辻占はないものか、この恋どうなる事ぞ。」 毒親、ストーカーなど現代にも通底するテーマを孕んだ「明治のライトノベル」を格調高い美文でお楽しみください。 【川上眉山とは】 川上眉山は、尾崎紅葉の硯友社に参加。美文家として有名でしたが、40歳の若さで自死。文壇に衝撃を与えました。 かなりの美男だったようで、樋口一葉は、眉山を評して、 「背が高く、色白で、女性でもこのように美しい人は多く見られない。例えると、春の花のようだ」。 一葉の「にごりえ」は、眉山の「あなたの自伝を書けばよい」という助言に基づき生まれたといいます。
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台湾漫遊鉄道のふたり
¥2,530
著者:楊双子 訳:三浦裕子 発行:中央公論新社 仕様:四六判/300ページ ○中央公論新社 紹介文 炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。結婚から逃げる日本人作家・千鶴子は、台湾人通訳・千鶴と“心の傷”を連れ、1938年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。台湾グルメ×女たち×鉄道小説!
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シュークリーム
¥2,200
著者:内田百閒 監修:山本善行 発行:灯光舎 仕様:B6変形判/上製/160ページ ○灯光舎 紹介文 書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに刊行してきた「灯光舎 本のともしび」第1期最終巻。 第1期の最後を飾るのはいまも根強いファンが多い文豪・内田百閒。敬愛してやまなかった師・夏目漱石にお金を借りに行く諧謔のきいた随筆から古郷・岡山と祖母のおもかげを語る小話「シュークリーム」など7作品を収録。 どことなく哀しさ漂う百閒のユーモアや、収録作「昇天」に感じる怪奇的な世界観など百閒文学の旨みを凝縮した1冊。本や文学に親しむきっかけを与えてくれる小品集です。 収録作 ・漱石先生臨終記 ・長春香 ・昇天 ・掻痒記 ・乱れ輪舌FOT ・寺田寅彦博士 ・シュークリーム 内田百閒(うちだ・ひゃっけん)1889―1970 岡山県生まれ。本名・栄造。15歳のときに親友・堀野寛と出会い、堀野を通じて読書の趣味に目覚める。翌年、夏目漱石の『吾輩は猫である』上篇を読み、漱石に傾倒。19歳のころには俳句熱が高まって、俳諧一夜会や苦渋会という句会を結成。岡山近郊の百間川から俳号を「百間」とした。1910年、東京帝国大学文科大学へ入学。翌年2月に、静養中だった漱石を訪ねる。漱石の面会日「漱石山房」に出席するようになり、小宮豊隆、津田青楓、森田草平、芥川龍之介、久米正雄などと知り合う。以後、陸軍士官学校や法政大学で教鞭をとる。1920年には、作曲家・筝曲家の宮城道雄に知遇を得て親交が続く。同年、幼少期より寵愛を受けてきた祖母の竹が死去。1922年、はじめての著作集『冥途』を稲門堂書店より刊行。翌年、関東大震災に遭い、『冥途』の印刷紙型を焼失してしまう。1933年に三笠書房から『百鬼園随筆』を刊行してから、『冥途』の再劂版や第二創作集『旅順入城式』(岩波書店)、『百鬼園俳句帖』(三笠書房)などを刊行。その他、『贋作吾輩は猫である』(新潮社)、『ノラや』(文藝春秋社)など多数の書籍、作品を発表する。1965年には、これまでの功績を評価され芸術会員に推薦されながらも「いやだから、いやだ」とそれを辞退。それからも『麗らかや』『残夢三昧』(いずれも三笠書房)などを著す。多くの名筆を世に刻み、1971年4月20日に逝去。 山本善行(やまもと よしゆき)(1956–) 大阪府生まれ。関西大学文学部卒。書物エッセイスト。 2009年、京都銀閣寺近くに「古書善行堂」オープン。 著書に『関西赤貧古本道』(新潮社)、『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)、『定本古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)、編者として上林曉の『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『埴原一亟古本小説集』(以上、夏葉社)、黒島伝治『瀬戸内海のスケッチ』(サウダージ・ブックス)など。
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少女七竈と七人の可愛そうな大人
¥660
著者:桜庭一樹 発行:KADOKAWA 仕様:文庫判/288ページ ○KADOKAWA 紹介文 純情と憤怒の美少女、川村七竈、十七歳。 いんらんの母から生まれた少女、七竈は自らの美しさを呪い、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友に、孤高の日々をおくるが――。直木賞作家のブレイクポイントとなった、こよなくせつない青春小説。 桜庭 一樹(サクラバ カズキ)(著/文) 2000年デビュー。07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。08年『私の男』で第138回直木賞を受賞。
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人魚姫、あるいはウンディーネ
¥800
著者:香川藤花 仕様:文庫判/126ページ ○紹介文 ※本書は、ネコゼ商店の店員・香川藤花が書いた個人出版(同人)小説です。 ⚪︎あらすじ S県にある姫名湖の底に、人魚の集落があった。 集落の中心には大きな樹が生えていた。 樹は人魚たちに酸素をあたえ、人魚たちは樹を自分たちの神とした。 その樹が病におかされ、枯れかけている。 人魚たちは、地上の人間たちに、助けをもとめることにした…… SFか、百合か、はては異類婚姻譚? 樹病、菌、カシノナガキクイムシから明応地震、ヘッケルの反復説まで。 かなしい人魚とかわいそうな人間たちの、大切なものを『失う』ための物語。
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アイスクリン強し
¥770
著者:畠中恵 発行:講談社 仕様:文庫判/352ページ ○講談社 紹介文 西洋菓子は開化の夢――。 明治の築地居留地近く、甘い香り漂う風琴屋(ふうきんや)。今日もまた、お菓子目当ての若様たちが集って嵐が巻き起こる! お江戸が東京へと変わり、ビスキット、アイスクリン、チヨコレイトなど西洋菓子が次々お目見え。築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。今日もまた、甘いお菓子目当てに元幕臣の警官たち「若様組」がやってきて、あれやこれやの騒動が……。キュートな文明開化(スイーツ)物語。
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キャットウォーク
¥2,090
著者:佐々木充彦 発行:rn press 仕様:B6判/352ページ/並製 ○rn press 紹介文 いらない。お前なんかいらない。使えないやつはいらない。弱いやつはいらない。おどおどしたやつはいらない。逃げるやつはいらない。お前はもういらない。お前みたいなゴミは、もういらないーー。 生きづらいこの社会に疲れ切った主人公ミロは、あるとき猫の街に迷い込む。猫といっても四本足で歩く小さな猫じゃない。彼らは服を着て、靴を履き、二本足で歩いている。毒々しいこの街で、ミロは一人の少女と出会い、自分の中の暴力性・残虐性が剥き出しになっていく。 社会に適合するとは自分を殺すことなのかーー。現代社会で誰もが抱える悩みを、佐々木充彦が美しく繊細なタッチで描く。読んでいると胸が苦しくなる。心をえぐる今夏最大の問題作。小説版と漫画版が一冊に収録された豪華仕様の一冊。 ※本の厚みが規定を超えるため、レターパックプラスでのお届けとなります。
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わがままな選択
¥1,793
著者:横山拓也 発行:河出書房新社 仕様:四六判/220ページ ○河出書房新社 紹介文 子供を持たないと決めた夫婦の元にあらわれた妊娠の兆候、そして謎の男性から告げられる入院中の母の望み……。演劇界の次世代を担う新星による初小説! 著者 横山 拓也 (ヨコヤマ タクヤ) 1977年生まれ。大阪府出身。劇作家、演出家。演劇ユニットiaku代表。日本劇作家協会新人戯曲賞、文化庁芸術祭賞新人賞〈関西〉等受賞。演劇界の次世代を担う作家と注目されている。本書が初の小説となる。
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屍者の帝国
¥858
著者:伊藤計劃・円城塔 発行:河出書房新社 仕様:文庫判(150mm×107mm×20mm)/528ページ ○河出書房新社 紹介文 屍者化の技術が全世界に拡散した一九世紀末、英国秘密諜報員ジョン・H・ワトソンの冒険がいま始まる。天才・伊藤計劃の未完の絶筆を盟友・円城塔が完成させた超話題作。日本SF大賞特別賞、星雲賞受賞。 伊藤 計劃 (イトウ ケイカク) 1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。 円城 塔 (エンジョウ トウ) 1972年札幌市生れ。東京大学大学院博士課程修了。2007年、「オブ・ザ・ベースボール」でデビュー。「道化師の蝶」で芥川賞、『Self-Reference ENGINE』でディック記念賞特別賞を受賞。
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チルドレン
¥726
著:伊坂幸太郎 発行:講談社 仕様:文庫判/352ページ 2000年代ミステリの旗手、伊坂幸太郎の比較的初期の作品。現在に至るまでたくさんの作品がありますが、私が入り口としてオススメするのはこちら。というか私も伊坂はじめはチルドレンでした。 ○講談社 紹介文 活字離れのあなたに効く、小説の喜び ばかばかしくも、恰好よい、伊坂幸太郎が届ける「5つの奇跡」 「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。
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1984年
¥924
著:ジョージ・オーウェル 訳:田内 志文 発行:KADOKAWA 仕様:文庫判/496ページ 1950年ごろに書かれた、1984年の姿とその物語。『ディストピア小説』を代表する小説。我々がイメージする『ディストピア』はおおむね「これ」。ディストピアは誰が望んで生まれ、誰のために維持されるのか……現代にディストピアを作らないためにも、読んでおくのがいいだろう。1984年のこの世界は、2023年とそう遠くないことに気付かされる。「二分間憎悪」「二重思考」などの独特な用語が頻発するのも面白い。 ○KADOKAWA 紹介文 ディストピア小説の最高傑作。圧倒的リーダビリティの新訳版!解説・内田樹 1984年、世界は〈オセアニア〉〈ユーラシア〉〈イースタシア〉という3つの国に分割統治されていた。オセアニアは、ビッグ・ブラザー率いる一党独裁制。市中に「ビッグ・ブラザーは見ている」と書かれたポスターが張られ、国民はテレスクリーンと呼ばれる装置で24時間監視されていた。党員のウィンストン・スミスは、この絶対的統治に疑念を抱き、体制の転覆をもくろむ〈ブラザー連合〉に興味を持ちはじめていた。一方、美しい党員ジュリアと親密になり、隠れ家でひそかに逢瀬を重ねるようになる。つかの間、自由と生きる喜びを噛みしめるふたり。しかし、そこには、冷酷で絶望的な罠がしかけられていたのだった――。 全体主義が支配する近未来社会の恐怖を描いた本作品が、1949年に発表されるや、当時の東西冷戦が進む世界情勢を反映し、西側諸国で爆発的な支持を得た。1998年「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」に、2002年には「史上最高の文学100」に選出され、その後も、思想・芸術など数多くの分野で多大な影響を与えつづけている。 解説・内田樹
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八十日間世界一周
¥836
著者:ジュール・ヴェルヌ 訳者:江口清 発行:KADOKAWA 仕様:文庫判/368ページ 「SFの開祖」とも呼ばれるジュール=ヴェルヌの作品。1872年、とあるロンドンの紳士が「汽船や汽車を駆使すれば、八十日間で世界を一周できる」という主張を実証すべく、召使を連れて旅に出る。SFといえば未知の何かと思いがちだが、こちらは当時の既知の技術を駆使して『冒険』が繰り広げられる。作中の紳士の世界一周という偉業にも、ヴェルヌの「既知の技術のみによるSF」を書くという所業にも「そんなことができるんだ」と驚愕する。 ちなみにそれはそうと、作中の紳士の「決まった期間にゴールするために、目的地に着いたらすぐ出発」という旅程、まるで『水曜どうでしょう』の『サイコロの旅』のようである。どうでしょう藩士にもオススメの一冊。 ○KADOKAWA 紹介文 世界中で読み継がれている、巨匠ヴェルヌの傑作中の傑作! 十九世紀のロンドン。八十日間で世界一周ができることに二万ポンドを賭けたフォッグ卿は、自ら立証の旅に出る。汽船、列車、象、ありとあらゆる乗り物を駆って波瀾に富んだ旅行が繰り広げられる傑作冒険小説。
